再建を目指す米国経済の現状

先週実施されたポルトガルやスペインの国債入札が順調に済んだことは、ユーロドル相場を12月のレンジだった1ユーロ=1.3000―1.3500ドルの上限に押し上げた。しかし、欧州と米国が同じ程度のリスクを抱えていることを考えれば、ユーロに対して過度に強気の姿勢で臨むのは慎重にならざるを得ない。1月初めにはユーロ圏の債務問題を背景にユーロに対する弱気ムードが広がったが、ポルトガルとスペインの国債入札成功や、中国や日本によるユーロ圏債券購入の意思表示を受け、ユーロは1.29ドルから1.34ドルに急伸。為替相場ではユーロ買いがすすんでいる。

急降下する経済の救済

07年12月、米国経済は、最初は緩やかなように見えたリセッションに入った。実質住宅価格(インフレ調整済み住宅価格)は、か

 

1997年から06年にかけて2倍となった。急速な価格上昇は、住宅建設ブームと複雑なモーゲージやモーゲージ関連の金融資産の急増を伴っていた。国内での住宅価格の下落は、07年初めに始まったが、モーゲージ担保証券や他の関連資産の価値下落を伴って、消費支出成長の鈍化、モーゲージ債務不履行と住宅差し押さえの増加、金融機関の重大な逼迫などをもたらしたが、さらに、信用貸付を減少させた。

 

08年初めまで、経済は収縮した。雇用に関しては、08年の最初の8ヵ月を通して月平均13万7000人の職が奪われた。実質GDPは、07年第3四半期から08年第2四半期にかけて上昇したが、力のないものだった。

 

続いて08年9月、急激に下落傾向は悪化した。リーマン・ブラザーズの崩壊、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の事実上の倒産によって、金融市場は麻蝉して、消費者並びに企業の信用は地に落ちた。金融市場の構成部分は凍りつき、かつては完全に安全とみなされていた資産、たとえば、マネー・マーケット・ミューチャル・ファンドなどが不安定になり、取り付けの対象となった。信用市場の逼迫の一般的指標である信用スプレッドは、08年秋には空前のレベルに上昇した。株式の価格は9月、10月で24%低下し、1月の終わりまでには、さらに15%落ち込んだ。

 

08年最後の4ヵ月ならびに09年1月において、平均すると1ヵ月当たり54万4000人の雇用が消え去ったが、それは第2次世界大戦終了、軍備解体後最大の雇用喪失であった。実質GDPは、08年第3四半期、年率2.7%、08年第4四半期、5.4%、そして09年第1四半期、6.4%減と、ペースを加速させ、急速に落ち込んだ。

 

FX(外国為替証拠金取引)では、投資家の方が所定の証拠金を預託する事により、その証拠金の額に比して大きな額の取引を行う事ができます。大きな利益を得る可能性がある反面、通貨等の価格または金融指標の数値がお客様にとって不利な方向に変動する事により、損失を被るおそれがあり、かつ当該損失の額が預託された証拠金の額を上回るおそれがあります。スワップ金利(金利差調整分)について、保有するポジションの種類によって受取または支払が発生します将来にわたって通貨ペアを構成する両通貨の金利差が縮小または逆転した場合には、その受取金額が縮小したり、反対に支払へと転ずる可能性があります。事前にFXの仕組みを十分理解してから取引を開始することをおすすめします。